肉より白米の方が太る理由?炭水化物の方が脂肪になる??
2017/09/04
糖尿病になりたくなければ、肉などの動物性脂肪などよりむしろ炭水化物の摂取を控えるべきなのか。
現状”YES”_なのかもしれません。
健康をテーマに扱った番組で、医師自らが” 炭水化物抜きダイエット “を実践していると言っていました。
米オンライン科学誌プロスワンに発表された、米オハイオ州立大学のジェフ・ボレック氏の研究結果もそれらを裏付ける形のようです。
飽和脂肪の摂取量が血中コレステロール増加につながらない
※これらの意見はジェフ・ボレック氏の研究結果と私自身の書籍などで得た情報を元にまとめています。
飽和脂肪を通常より2~3倍摂取した場合でも、血中濃度の上昇が伴わないそうです。(※ニュース記事では血中濃度に関して詳細な解釈がなかったので、個人的に血中コレステロール値全般と解釈しています。)
むしろ炭水化物の方が脂肪酸の血中濃度上昇に関係している事がわかったのです。
身近な食品でいえば、生クリームやバター、ココナッツ油、動物性脂肪を含む牛肉などより、白米や小麦粉に由来する食品の方が肥満のリスクに繋がるという見方ができます。
ジェフ・ボレック氏の研究結果をそのまま受け入れるなら、
肉より米の方が太る!_となります。
健康に有害な炭水化物の代謝を示すパルミトレイン酸とは?
プロスワンで発表された研究結果は以下の実験によるものです。
実験に参加した16人に対し、4か月半の厳しい食事管理を実施。
- 食事の内容は3週ごとに変更
- 炭水化物、総脂質、飽和脂肪が調整された
食事中の炭水化物を減らして飽和脂肪を増やした場合では?
↓
血液中の飽和脂肪の総量は増加しなかった。
(※大半の参加者で血中の飽和脂肪が低下)
炭水化物の少ない食事をすることで、「 パルミトレイン酸 」と呼ばれる脂肪酸が低下した。
炭水化物の摂取を増やした場合?
↓
「パルミトレイン酸」が増加した。
パルミトレイン酸は、「病気を促進する恐れがある、健康に有害な炭水化物の代謝」に関係している。
パルミトレイン酸の増加は、炭水化物が体内で燃焼されずに脂肪に変換される割合が増加していることを示している。
ジェフ・ボレック氏の見解では、「パルミトレイン酸」そのものが有害と言っているのではなく、ある種の指標(マーカー)の位置付けとしています。
例えば、糖尿病の進捗を判断するヘモグロビン値に「HbA1c」がありますが、これ自体が有害なものではないのと似ています。値の増加自体を問題とし監視するわけです。
炭水化物抜きダイエットが痩せる理由
今回の研究結果から、「炭水化物が非常に少ない食事を摂取すると、体は飽和脂肪を優先的に燃焼させる」_という現象が起こりました。
結果として、すでに蓄積された脂肪の燃焼をも促すという事になります。
参加者は実験終了までに、血糖、インスリン、血圧に「著しい改善」がみられ、体重も平均で10キロ減少しました。
血中の脂質を一括してコレステロールと括って、それらが血管を脆くするとか心臓病を誘発するとは言えないようです。
近年コレステロール値の上限に関して、アメリカなどでは大幅に引き上げられています。
逆に日本ではその基準値が結構低く設定されています。
そのため40代から任意で受診する、特定健診などでは多くの人が”肥満判定“を喰らってしまうのです。
結果的にコレステロール値を下げる薬が安易に処方される時代が続きましたが、最近では否定されつつあります。
とくに女性においては、血中コレステロール値が多少高めでもまったく問題なし_という見方が一般論として定着しています。
これは新しい発見だ!
ポイントは、摂取する飽和脂肪は必ずしも体内にセーブ(蓄積)されないこと。そして、脂肪に関してセーブ(調節)すべき主要な因子は、食事に含まれる炭水化物だということ。
そしてこれらの見解は私が過去に投稿した、こちらの記事とも密接に関係しているのです。
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どれどれちょこと、炭水化物抜きダイエットに挑戦してみっかな~w
それにしてもこの本のタイトル、、、怖すぎですね;;
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