耳垢は勝手に排出されるから、綿棒突っ込んでグリグリ掃除しなくて大丈夫なんだよ!
2017/09/15
そう言えば、以前勤めていた職場に暇さえあれば綿棒で耳掃除をしている人がいました。
その方は人と話す際、必要以上に聞き直す(返す)クセがあり、その原因を耳垢のせいだと思っていたようです。
しかも耳掃除のしすぎで時々、綿棒が赤く染まっている事があったのです。本人の話では、耳の中に傷があって、その傷のかさぶたが剥がれると血が出ると言っていました?
結構年配の方だったので、耳の遠さは気にしていませんでしたが、周りから何度も耳鼻科に行った方がいいよと勧告されていたのを思い出します。
耳の穴(外耳道)で炎症等が起こっている可能性があったわけです。
皆さんは、どのように耳掃除をしていますか?
耳垢がたまりすぎて、聴力が落ちるなんて事があるのでしょうか?
耳垢は自然に排出される!?
アメリカ耳鼻咽喉科頭頸部外科学会という所が、耳ケアに関する新ガイドラインを発表したそうです。
私はその内容に驚きつつ同時に激しく納得してしまったのです。
結論からいうと、耳掃除はしなくていい_という事が書かれています。
日本人の多くが耳掃除と聞けば、耳かきや綿棒を耳の穴の奥深くに挿入しグリグリかき出す様を想像するのではないでしょうか?
多くの人にとってこの行為はむしろ逆効果だったかもしれません。むしろ耳垢を奥に押し込む事で”耳垢栓塞(じこうせんそく)”などのリスクが高まっていたのです。
耳垢栓塞とは、耳垢が外耳道ふさぐような大きさに達してしまう症状です。最悪難聴などを引き起こすことがあるようです。
耳ケアに関する新ガイドラインでは、耳垢に対する正しい認識が示されています。
要約すると耳垢は必要だから、そこに存在している。
そして役割を果たすと自然に耳の外に排出される仕組みになっている。
耳垢は耳道腺の分泌物、剥脱上皮、ホコリなどの混合物で”皮膚上皮”と呼ばれています。耳の中を適度に湿らせ、耳毛と共に異物なのどの侵入を防いでいます。
鼻アナの役割と似てる?
先程、耳垢は勝手に排出されると言いました。それは皮膚上皮には外耳道を外に向かってゆっくりと移動する性質がある為です。
これを知った時、はっと思い出した事があります。
たまに耳の中がゴソゴソする事があります。そんな時に耳の穴を下に向けた状態で、顎の辺りを手のひらでトントンすると、ボロリと大きめの耳垢が落ちてくる事があります。
とっても爽快なワケですが、これこそ耳の自浄作用(新人代謝?)だったんだと納得しましたw
よって必要以上に綿棒でグリグリやってしまうと、耳垢の役割を阻害しむしろ不衛生な状態を作ってしまう可能性すらあったのです。
耳の奥深くまで綿棒や耳かきを入れて、無理にケアする必要がない理由には説得力があると思いませんか。
ただしこの自浄サイクルが体質によって上手く機能しない人もいます。そんな場合は素直にお医者にかかるのが良さそうです。
耳垢栓塞にならない綿棒の正しい使い方
それでは耳掃除はまったく必要ないかと言えばそうではありません。
綿棒を外耳道(耳穴)に突っ込まず、その周辺(外側)の汚れを丁寧に取り除くのが正解。
耳の中ではなく、外側を掃除する。
感覚としては耳に軽く指を押し当てた際に、指の腹が触れる範囲で十分という事になります。
綿棒の先に両面テープを巻きつけて、頑固な耳垢を取る方法を紹介している方もいますが、その効果は眉唾ものではないでしょうか?
不必要に外耳道を刺激することで、耳道腺の分泌物が過剰に出て頑固な耳垢を生む原因になるからです。
黄色い耳垢が出てきたら要注意とのこと。
耳掃除のマストアイテム、耳かきが必要なケースですが…
これについては諸説あるのですが、すでに役割を終えた耳垢が何らかの理由で耳の外に排出されない場合に使用する。
ある程度の年齢になると耳毛が伸びて適度に抜けなくなり、それが耳垢の排出を邪魔する場合もあるらしくケアが難しくなる面はあるようです。
念のため外耳道の深い場所で大きく育った耳垢については、自力で取ろうとせずに専門医の処置を受ける方が得策かもしれません。
ちょっと突いてやれば崩れて取れる事もあるんですけどね;;
私は習慣でお風呂に入った時にシャワーで耳の中を洗う癖があります。これが良いのか悪いのかは不明です。
ただ耳鼻科などで耳を洗浄する際に、体温に近い生理食塩水を使うという情報がありました。
そこまで危険な事ではないのかもしれません。
※個人でやる場合は自己責任でお願いします。やり方次第では感染症等のリスクがあります。
赤ちゃんにもおすすめの綿棒は?
赤ちゃんの耳掃除には、軸の細い赤ちゃん専用の綿棒を使っている家庭が多いのではないでしょうか?
それでも赤ちゃんの耳穴は大人に比べてとっても細くてデリケートですよね。
という事は、大人以上に耳垢を耳の奥に押しやってしまう可能性があり不安になります。
しかも赤ちゃんって突然動く事もあり、綿棒のような素材ですら安心出来ません。万が一にも耳の中を傷つけてしまっては大変です。
そんな場合に試したみたいのが、「あかりちゃん耳かき ベビー用」というコチラの商品です。
あかりちゃん耳かき ベビー用 AMK-109 (ライト 耳かき 綿棒) 【旭電機化成】 価格:1,008円 |
透明でとても柔らかい素材(シリコン)はデリケートな赤ちゃんの肌を傷つけません。しかも耳かき自体が発光することで、狭い耳の中の様子をしっかり確認する事が出来ます。
生後1年未満の赤ちゃんでは、外耳道も細く耳垢をかき出すには至らないというレビューもありました。
それでも耳の中の様子をチェックできるので、耳鼻科に連れて行くタイミングを知るには役立つそうです。
通常の綿棒や耳かきのように、耳ケアで疑心暗鬼になって余計な心配をせずに済むというのは嬉しい限りです。
綿棒を使って上手に赤ちゃんの耳かきが出来ていない場合に試して見る価値のある商品ではないでしょうか_。