天皇の料理番で魅せた佐藤健の面白い(個性的な)演技!
2017/09/10
26日に放送された、
佐藤健主演 の「天皇の料理番」が想像を上回る面白さでした。
こちらは皇居編、10話の予告動画です。
(※予告動画の公開は終了しました。)
イケメンの佐藤さんが坊主頭で演じる秋山篤蔵の人間味がすごくいい。仏門に修行に入ったものの破門となり、その後親の配慮で昆布問屋の婿養子に、、、
悪い奴ではなんだけど、ムラッ気で癇癪持ちの性分がここぞという場面で災いしてしまう;;問屋の仕事そっちのけで、取引先の鯖江連隊・田辺の作る洋食の味に入れ込むとかw
NHK朝ドラみたいな豪華なキャスティング!
ついにコックになる腹を決めた篤蔵は、東京で弁護士を目指す兄・周太郎 (鈴木亮平)を頼って上京します。
篤蔵の嫁で、昆布問屋の長女・俊子(黒木華)は一見すると大人しめの女です。黙って姿を消した旦那に対して独特の愛情表現を見せるのです。
周囲にダメ男と罵られる徳蔵でも、俊子は離婚(離縁)はしたくないと言います。
それがなんだかいじらしくてね~。
俊子や周太郎の目を通して見えてくる、篤蔵という人間の杞憂さがとっても魅力的です。
黒木華、鈴木亮平の時代劇で見せるポテンシャルには抜群の安定感があり物語を引き締めます。
まるでNHKの朝ドラを見ているような、テンポの良さだったり時代設定の重厚さも見所です。第1話を見ただけで、 こいつ(篤蔵)が将来、天皇の料理番になるってか!?
マジかよ_っていうところまでを、期待と不安を織り交ぜながら見せてくれました。意外性に満ちた物語でありながら、舞台(時代)の奥行きをしっかり楽しめる仕上がりには驚きます。
現代との文化的ギャップが面白い!
明治37年 (1904年)といえば、国産の蒸気機関車が登場して間もない時期です。篤蔵がその味にカルチャーショックを受けた”カツレツ”の意味するモノは決して小さくないと_。
モクモク煙を上げながら突っ走る蒸気機関車と熱気溢れる主人公の生き様がどこかダブルイメージなんです。上京する汽車の中、篤蔵は背もたれに体をあずけず背筋は一直線。
沸騰寸前の気概が熱視線に見て取れましたw
鯖江連隊・田辺が以前務めていた料理屋でホークとナイフが上手に使えなくて口から流血しながら手づかみで肉を頬張る姿とか、、、本当に下品で見てて嫌になりました;;
あれはもう、るろうに剣心のイケメン佐藤健ではなかったですw
彼がここまで魅力的に、無垢で無鉄砲な田舎の青年を演じるとは想像していませんでしたから。
「天皇の料理番」では、想像を超えた佐藤健のこの裏切り(演技)こそが見所です。
ここ最近のドラマで一番面白い_という声には素直にうなずけます!
時代はずいぶん変化しましたが、篤蔵のように自分にとっての真実と巡り合うための努力(行動力)は相変わらず必須なわけです_。100年やそこらじゃ、人生の本質は何も変わらない!
なんだか「ハッ」とする自分がいました^^
鈴木亮平の静かで懐の深い演技や、黒木華の昭和感は相変わらずでしたけどね^^
ちなみに第2話から、篤蔵は一流西洋料理店・華族会館で働き始めます。周太郎もどうやら病を患っているようで、篤蔵ともども困難な未来が待ち構えているのかな?
価格:22,120円 |