ジョッパリ・ワールド

スパイラルライフは歌詞がいい~(Don’t Tell Me Now!)Please Please Mr.Sky_から20年!?

      2016/08/13

Spiral Lifeの歌詞、世界観

20代の頃、最も聴き込んだJ-POPといえば、Spiral Life(スパイラルライフ)だった気がします。彼らの「サウンド・オブ・マイ・ジェネレーション」という鮮烈なブランディングとそのサウンドや歌詞に心を鷲掴みにされてしまったわけです。

スパイラルライフの活動は、1993年からの約3年間と極めて短いものでした。セールス面では、スマッシュヒットを連発しブレーク目前と思われた矢先、突如活動休止。これは事実上の解散にあたり現在に至るわけです。

※スマッシュヒットの目安ですが、当時でアルバム売り上げ10万枚くらいではないでしょうか?

スパイラルライフ 再結成するなら今でしょ?

スパイラルライフの活動期間は悲しいかな、小室サウンド黄金期と重なる部分があり、ちょっと船出が早すぎたかもしれないと思う今日この頃です。

彼らのオルタナティヴなテイストは、音楽界においてパレートの法則が崩壊しつつある現在の方がより輝いたし受け入れられたに違いないと個人的には思っています。

ただし小室サウンドが、彼らの楽曲を一層ひきたてた_というシニカルな見方も出来るので実際は難しい。

パレートの法則・・・「80対20の法則」などと呼ばれる。たとえば音楽業界全体の収益を、特定の20%のグループが稼ぎだすというようなバランスを意味します。この20%に小室ファミリーをあてはめると分かりやすいかも_。

スパイラルの再結成を期待する私のようなファンは少なくないと思うけど、そこに意味を見出せない車谷浩司と、石田小吉(ショーキチ)がいる事でしょう。

互いにとってスパイラルは過去の遺物なのか?

解散後二人はそれぞれの音楽道に邁進しますが、結果的にスパイラルを超えるようなセンセーション(クリエイティブ)を世にしらしめる事は出来ていません。それほど杞憂なコンビネーションだったと当時を振り返ります。

※スパイラルライフのディスコグラフィーなど、詳しい情報はこちらを御覧ください。

Wikidata http://ja.wikipedia.org/wiki/Spiral_Life

スパイラルライフの好きな曲…TOP10?

  1. (DON’T TELL ME NOW!)PLEASE PLEASE MR.SKY
    空に鳥がいなくなった日(2)
  2. 20TH CENTURY FLIGHT(2)
  3. In One’s Boyhood(2)
  4. Myths Or Physics?(2)
  5. INFINITY WITH YOU(Freaks Of Go Go Spectators2 -SELL OUT-)
  6. I SAW THE LIGHT(3)
  7. ANOTHER DAY, ANOTHER NIGHT(1)
  8. CHRONICLE(1)
  9. I DON’T BELIEVE(1)
  10. NERO(3)

※()内の数字はアルバム発売順。1=ファーストアルバム。
FOGGS2-SELL OUT-は企画アルバム。

私が初めて聴いたスパイラルの曲は、「 (DON’T TELL ME NOW!)PLEASE PLEASE MR.SKY 」でした。この曲は2ndアルバム”Spiral Move TELEGENIC2″に収録されています。この楽曲では、「ひとりという飛ばない鳥のゆくえまで何マイル?」_と歌っています。

この些かセンチメンタルな問いかけに共鳴した理由が何だったのか?いまだに謎ですw

1stアルバム『Further Along』を傑作と称える声は多いけれど、自身の出会い方もあって2ndがいまだに一番好きですね^^

例えば、「 In One’s Boyhood 」という曲。コーヒーカップ程度の小さな世界に、”少年”という普遍的な錯覚(倒錯)を描いています。なんとなくシニカルな世界観を想起させるスパイラルライフだけど、儚く秀逸なメロディーはビジュアライズされた歌詞(言葉)の残像により担保されています。

人の心模様(絵心とでも言うのか?)と、現実的な距離感を巧みなフレーズ(シチュエーション)で彩っていたわけです。それは言葉のコラージュの域を遥かに超え、時として詩的でした。世界の量感に戸惑う若造にとってそれは、賢者の思し召しといって差し支えなかったでしょうw

ありふれた言葉や響きに新しい価値を付加した、パクリではない?

スパイラルといえば・・・。
ビートルズはじめ洋楽の元ネタが透けて見える楽曲は少なくありません。とはいえ日本人らしく機知に富んだセンスで上手に消化。その多様なメロディーメイクに脱帽するばかり。「PLEASE PLEASE MR.SKY」などは、”The Dylans”の「Mary Quant in Blue」まんまだったりと、確信犯を超えて居直りすら感じるレベルです。ただし表現として自立しており、納得するしかなかったのです。

嫌いにはなれなかったw
これを単にパッケージングの巧さ_と言ってしまうのは心ない意見です。

それにしたって、「 (Don’t Tell Me Now!)Please Please Mr.Sky 」_が20年も前の曲だなんてね。

ハーモニー、メロディー、ストリングスなど心地いい所で決めてくれる。特筆すべきは、車谷・石田のコーラスワークの完成度。こだわり方が尋常ではない。テクニックは当然として、二人の奇跡的な融合(フュージョン)に身悶えするばかりです。

「Spiral Life」というコンセプトの容量?

スパイラルライフは石田・車谷にとって利害の一致した一つのコンセプトに過ぎなかったのでしょうか?互いの才能を最大限に利用し合いながら、後の試金石を得たのだから。一貫したスマートな感覚で、人々の心を揺さぶってみせた手腕は見事としか言い様がない_。

過去に石田ショーキチ本人が、アルバム3枚で全てやりきった_と語っていたので再結成なんて事は期待しない方が身の為です。二人はもう「Spiral Life」を超える事も、ましてや彷彿とさせる事すら望んでいない気がします。

輝ける孤独の共演は、リプレイ不可能な青春時代によく似ています。

当時、読み切り漫画のように展開された_
1.「Further Along」
2.「Spiral Move TELEGENIC2」
3.「FLOURISH」

_というアルバム3部作の出来があまりに良すぎた。これは揺るぎない真実です。

これから彼らの音楽を聴く方は、素直に1stから入るのがオススメです。「FLOURISH」に辿り着く頃には、漫画でいう絵柄(音像)がいかにシャープなものに進化したかわかるでしょう。

おすすめは…

アルバムの出来は皆さんが言うように「FLOURISH」です。しかしたった一枚しか選べない場合では、2ndの「 TELEGENIC2 」でしょう。

このアルバムで彼らの個性はテレビチャンネルのようにコロコロ切り替わるけど、それでも彼らはうまくやる術を見せつけています。