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日本が資源大国?海底に眠るメタンハイドレートの経済価値が7000兆円!?

      2017/09/05

新潟県沖、秋田と山形両県の沖で「メタンハイドレート」のサンプルが採取されました。

メタンハイドレートは、ガスハイドレートの一種でメタン以外の硫化水素、二酸化炭素などの余計な分子をほとんど含まず、メタン純度が100%に近いのが特徴です。

その埋蔵量も豊富で、イラクの全石油埋蔵量を超えるのでは?_と予想されています。メタンハイドレートの経済的資産価値は7000兆円を超える可能性があるそうです。

今回海底から約100メートル掘削して、厚さ1メートル程度のメタンの層が確認されました。さらに掘削すればもっと出るかもしれません。宝探しの始まりでしょうか?

液化天然ガスの1/10の価格で販売可能?

隠れ資源大国日本の切り札、メタンハイドレートですが、採掘場所によっては純度の高いメタンと水の氷結化合物が採取出来ない場合もあります。

現状では太平洋側にくらべ、日本海側の方がメタンハイドレートが海底の表面に結晶状態で露出しているため、低コストで採掘が可能なんだとか。

実用化では、LNG(液化天然ガス)の10分の1程度の価格で販売できるだろうと期待(試算)されています。

実現すれば、一般家庭の電気や灯油といった燃料需要の構図がガラリと変わるのは間違いありません。原油の自給率ほぼ”0″の日本が、エネルギー資源で世界的にアドバンテージを握る可能性があるわけです。

実質的に採掘しない場合でも、原油価格の値下げ交渉の切り札としての価値はある気がします。その為にも「メタンハイドレート」を有効エネルギーとして実用化出来るレベル寸前まで引き上げておく必要があるでしょう。

原油はもう必要ありませんと言える状況をアピール出来るかどうか?今後どんどん「メタンハイドレート」の採掘量が増えるなら、産油国との力関係も変わって行くはずです。

当面の問題は、開発コストに見合ったエネルギー資源なのかどうか?この見極めにある程度の時間が必要です。

メタンハイドレートが環境汚染?

豊かなエネルギー資源とはいえ、掘削や消費に伴う環境汚染は無視できませんよね。

メタンはCO2の20倍の温室効果があると言われています。掘削にともなって海水にメタンが放出される?そんなリスクも心配されています。

メタンハイドレートこそ、地球温暖化を加速させる「悪魔の資源」だと。

地層を掘削すれば空洞が出来ます。確かに地盤沈下や地震への影響も無視できない気がします。ただこれって原油もしかりです。我々が想像するより地球の内部では空洞化が進んでいる可能性がありますよね。

そして100年分の資源が枯れたその後はどうなるのか?

※地球は基本氷河期(間氷期)なので、温暖化対策はあまり意味が無いという見解を示す研究者も相当数いるようです。

中国や韓国が黙ってない?

尖閣諸島や竹島の領土問題の解決もメタンハイドレートにとって重要です。なんせ尖閣の海域では、豊富な石油資源や天然ガス資源が確認されています。

この事実が判明した頃から、中国や韓国の領土主張が始まったとも言われています;;

ただし海底資源の掘削技術は日本が世界トップクラスです。仮に尖閣諸島の海域を共有化するような暫定的措置が取られた場合でも、中国や韓国は日本に対し大きく譲歩する必要があるのではないでしょうか?

とにかく速く、今より速くです。
メタンハイドレートを掘り出しその実績を世界に示す必要があります。

技術にとどまらず、市場統制(インフラ)という部分でも課題は多そうです。一体どれ程の予算が出ているのか?

この分野は絶対日本にリーダーシップを取って欲しいです。

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