「べっぴんさん」第1話で判明したキャストや「とと姉ちゃん」と同じ時代背景にも注目
2017/09/15
朝ドラ「べっぴんさん」が始まりました。
今回も昭和を駆け抜けた女性起業家の物語です。なんだか定番のフォーマットになりつつあります。
近年の朝ドラを見ていると、史実をモチーフに描かれた物語が視聴率を稼ぐ傾向にあるようです。
「べっぴんさん」と「とと姉ちゃん」ですが、ラップで言う所の”韻を踏む”ような関係性(リリック感)なんですねw
比較してみると面白いかも。
繋げてきたなNHKと誰しもが思うはず。
例えば二人のヒロインの生い立ち部分。
鎭子(常子)と惇子(すみれ)は共に大正生まれ。時代背景になんら変わりはありません。
(※数年前に亡くなった祖母とも同じ時代を生きた人なので感慨深い…)
すみれは大きな屋敷に暮らし、洋風の個室に大きなベット。
手先が器用で手芸に熱心。
常子の幼少期は言わずもがな。食事はちゃぶ台、夜は姉妹で川の字就寝でした。
「・・・」
一般庶民と富裕層(貴族階級?)とではここまで暮らしぶりが違うものかと。身を捩りたくなってしまいます。
しかし戦争が社会の構造をズタズタにしてしまう。
それは常子の友人、村野綾(阿部純子)の戦後を見ていれば理解できます。何も欲しい物はない_と豪語していたお嬢様が、終戦後は住む家もままならず赤子のおむつの布切れすら賄えなくなるのです。
そして常子と坂東すみれ(芳根京子)では、起業の道程にも違いがあるでしょう。
常子のビジネススタイルは先見性だったり、消費者ニーズをしっかり意識した所で磨かれて行きます。
対してすみれは、手芸(刺繍)という手仕事を通して世界と繋がって行きます。これが後に育児用品、ベビー服、子供服へと発展します。ちなみに幼少期のすみれが目を輝かせて練習しているのはフランス刺繍のようです。
どんな物語が待ち受けているの楽しみですね。
「とと姉ちゃん」を下書きに、「べっぴんさん」の世界をなぞってみる。そんな楽しみ方も出来そうです。
「べっぴんさん」キャストをおさらい
坂東すみれ(芳根京子)
この物語のヒロインです。昭和9年の回想では、幼少期のすみれ(渡邉このみ)は刺繍に夢中です。その熱心さに目が離せません。
坂東ゆり(蓮佛美沙子/れんぶつみさこ)
すみれの3歳年上の姉で自信家の一面を持っています。幼少期のゆり(内田彩花)は、成績優秀で運動も得意。
坂東五十八(生瀬勝久)
繊維会社「坂東営業部」で成功し一代で財を築く。社名が営業部ってところが面白い。五十八(いそや)の商売哲学は、「よき相棒を作れ」と「初志貫徹」である。
野上正蔵(名倉潤)
「坂東営業部」の取締役で、五十八が最も信頼する腹心。実直で頭の回転が速く、数字に強い。彼の能力無くして「坂東営業部」の今はない。
井口忠一郎(曾我廼家文童/そがのやぶんどう)
坂東家の執事。すみれ達の学校の送り迎えなど身の回りの世話をしている。第1話では、事あるごとに転げ回る騒がしい仕事ぶりが笑いを誘う。
佐藤喜代(富田圭子)
坂東家の女中頭。すみれとゆりのよき養育係で、その関係は戦後も続く。
坂東はな(菅野美穂)
すみれとゆりの母。五十八を献身的に支え「坂東営業部」の礎を築いた。現在は体調を崩し療養中。すみれが9才の時に亡くなる。ちなみに菅野さんは「べっぴんさん」のナレーションも担当しています。だから寂しくないよ_。
「べっぴんさん」わずか数話で、人々の暮らし、格差、多様性、時代の空気を描いてしまった。迷子になったすみれを靴屋付近まで案内した、女中の娘・明美(イモト似)も決して悪い娘ではなかった。大人の世界は無駄に言葉を浪費するが、子供の世界は心と行動の一致が温かさになる。 #べっぴんさん
— jyoppari (@jyoppari_world) 2016年10月5日
このドラマはアパレルメーカー「ファミリア」の創業者の一人、坂野惇子氏の生涯がモデルになっています。
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