「とと姉ちゃん」 オープニングには鞠子の結婚相手が描かれている?
2017/09/15
最近「とと姉ちゃん」のオープニングを見ていて鈍感な私もようやく気が付きました。
察しました!
宇多田ヒカルさんが歌う「花束を君に」_にのせて展開されるアニメーションに常子(高畑充希)の人生が凝縮されているってこと。
私の勝手な想像ですが、このオープニングの物語は子供常子が大人常子に、ご褒美の花束を届けに行くという感じではないでしょうか?
家族の為に陰日向となり、頑張った君を称える為に。
※「とと姉ちゃん」のオープニング映像は、切り絵作家(イラストレーター)の辻恵子さんと、映像ディレクターの小川純子さんが手掛けています。
常子の一生をシンプルな貼り絵で表現
今更ですが小橋常子のモデルは、「暮らしの手帖」を創刊した故・大橋鎭子さんです。_という事は、「とと姉ちゃん」のオープニングを紐解けば史実共々物語の行く末も見えてくるわけです。
早速、簡単ではありますが、オープニング映像の気になった場面を考察してみたいと思います。
青い服の少女
主題歌が流れると同時に、画面に登場する”青い服の少女”について。
彼女は常子の知らない常子なのかも?ある意味、我々視聴者と同じ目線にいる存在です。
そんな彼女が家を飛び出し、森を走り抜けまちへ向かいます。
その手に花束をたずさえて。
オープニングは2部構成?
青い服の少女はまちで幼い3姉妹とすれ違います。振り返って手を振っていますね。
これはどう見ても小橋家3姉妹です。
青い服の少女とすれ違った美子は、「今の人、とと姉に似てた」_と言ったかも?
しばらくすると学生らしき男性と出会い、手を取り合った後に空へ飛び立ちます。ここまでが物語の前半ではないでしょうか?
ちなみにこの学生は、植物学者を目指す星野武蔵(演・坂口健太郎)だと想像出来ます。将来常子と恋人関係になるのかな?
※常子のモデルでもある、大橋鎭子さん(冒頭の写真の人)はとても可愛らしい人でしたが、生涯独身を貫いています。子供もいなかったようです。
「あたなたの暮し」創刊~
青い服の少女が空に昇って行くと、そこには四角いいくつもの部屋が描かれています。
ここから物語の後半なのかなって思いました?
机で原稿を執筆する女性は、出版社に勤め始めた常子かも?それなりの年齢に見えます。「あたなたの暮し」創刊後の常子でしょうか?
本(あなたの暮し?)を読む女学生 その傍らを黒猫が駆け抜けて行きます。
子供が縄跳びをしたり、お父さんと息子たちが銭湯につかっています。この辺りは時の流れ、時代の変化を感じさせます。
あっという間に電車や車が登場します。
亡き「とと」を思わせるような眼鏡の男性が、新聞を読んでいます。水槽を挟んで、その隣に音楽を奏でる若い男性と女性の姿があります。
推測ですが、この三人は次女・鞠子の旦那と子供ではないでしょうか?史実通りに物語が展開するなら、小橋家で結婚するのは次女の鞠子だけです。
※追記(2016/8/8)、鞠子の結婚相手の水田はメガネをかけていません?かつて常子にプロポーズするも断られ、後に戦争で召集(赤紙)された帝大生・星野は眼鏡君でした。もしかしたら彼が常子ではない誰かと結婚し、2人の子を設けたのかしれませんね。
さらに階段を上がると、また3つの部屋があります。ハタキで掃除をする女性、テレビを見ながら横たわる女性、犬の散歩をする老婆がいます。
この3コマは3姉妹それぞれの未来の姿なのか?私の勝手な想像ですが、青い着物の老婆はなんとなく常子のような気がしますね。
_最後は始まりの森?と思われる場所に常子がいて、青い服の少女から花束を受け取ります。とても謎に満ちた面白いオープニングです!
「あなた本当に頑張ったよ」って。
常子を最もよく知る、いつかの常子より_。
「とと姉ちゃん」の衣装を担当した衣装デザイナーの黒澤和子さんによると、青が常子、赤が鞠子、赤とピンクが美子となります。言われてみれば納得ですね!
※この記事の内容は、個人的な解釈に基づくものです。
大橋鎭子さんは、まさにキャリアウーマンの先駆け的存在です。独身を貫きながらも最晩年まで妹夫婦達と楽しく幸せに過ごされたようです。
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