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日ハムが札幌ドームから撤退?年間27億円の使用料の内訳は?

      2016/11/07

札幌ドームvs日ハム

日本ハムが札幌ドームからの本拠地移転を計画しているらしい。さらなる地域貢献を掲げ、移転先候補地の選定に入ったようだ。

それにしたって、札幌ドームの何が不満で撤退なんだ?

新球場は屋根が開閉式で野球専用のドーム球場となる予定。収容人員は3万人規模、24年開業を目指している。

これは札幌ドームの使用料が4月1日から消費税分値上げされた事と何か関係しているのだろうか?

関連ニュースを読み漁った結果、日ハムが少々時代遅れの球団経営を強いられている事がわかった。

それも激しく同情したくなるレベルでだ。

札幌ドームの使用料が球団運営を圧迫?

札幌ドームの1試合の使用料は、4万人動員規模で約1,600万円。年間70試合行われるので11億円以上の支払になる。

さらにドームがイベント(コンサートや、コンサドーレ札幌の試合など)に使用される度に行われる、フィールドシートの撤去・設置費用。他にも日ハム選手のトレーニング器具の撤去・設置費用も必要になる。こんな事を毎回やって来たようだ。

※フィールドシートは、球場のファールグラウンドにせり出した特等席のような場所。

施設維持には警備費、清掃代なども必要になる。これらの費用も当然球団持ちとなる。

個人的に驚いたのが、グッズ販売に関する決め事だ。球団側がドーム側に商品を一度卸してから販売される仕組みらしい。

まるでテキ屋の理論?

結果的に日ハムは年間コミコミで、26億5,000万円をドーム側に支払っているなんて情報もある。広告宣伝費に関しては本社が年間27億円を補填している状況。

これは世で言う”親のすねかじり”って奴に他ならない。

当然、札幌ドーム側は黒字だ。

日ハムもこの状況を改善すべく、幾度と無く使用料の値下げや運営権の一部譲渡を札幌ドーム側に訴えて来たが受け入れらずに今日に至る。

野球に疎いのであまり気にした事がなかったが、運営権を行使できる”自前の球場”を持っているのは、巨人、阪神、中日、西武、オリックス、ソフトバンク、横浜DeNAだけ。自前と言ってもグループ会社所有も含まれるだろう。

これらの球団では、球場の黒字は球団の黒字に反映すると考えて良さそうだ。

楽天などは旧県営宮城球場の改修費用を全面負担して、施設を県に寄付する事で運営権を得ている。おかげで球場の年間使用料は札幌ドームの1/35程度。

やり方次第で随分と差が出ているようだ。

12球団中、最も球場との関係が不健全なのが、どうやら日ハムという事になる。

近年はスター選手を多く排出し好成績も残して来た。しかしその裏側で、時代遅れの官僚体質に苦しんでも来た。

札幌ドームに根付いたファンには申し訳ないが、今回の新球場構想はスポーツビジネスの原則からいっても妥当に思える。むしろ遅かったくらいかも。

今後、札幌ドーム撤退がより現実味を帯びる事で、両者の立場が入れ替わるなんて事態が起こるかもしれない。

そしてコンサドーレ札幌にも専用スタジアム構想が持ち上がっている。

日本ハム移転先は北広島市が最有力?

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日ハムの本拠地移転先だが、

北海道大学構内(札幌市北区)、北広島市が整備を検討している「きたひろしま総合運動公園」予定地、札幌市の真駒内地区(南区)などが候補に挙がる。

ただ現実的に考えて、札幌ドームの立地、インフラの良さを簡単に手放せるものだろうか。移転には動員減のリスクが伴うし、新球場建設費がその後の球団経営を圧迫するのは目に見えている。

長距離を移動する選手達の負担を考慮すれば、交通インフラも重要になる。立地条件が良いからといって突拍子もない場所を選ぶことは考えられない。

となると案外、札幌ドームの目と鼻の先_そんな場所が適しているのかもしれない。これならドーム通いに慣れたファンを振り回さなくて済む。

多目的な札幌ドームだからこそ、集客しやすく身近な存在として構えていられる。最悪札幌市から出る事はないだろうと。

仮に北広島であればJRの輸送力やダイヤ調整、広い駐車場を構えて自家用車による集客を考慮した場合、そこまでアクセスは悪化しないという見通しだろうか。

まあどの道を選ぶにせよ、日ハムには若々しい開拓精神を忘れない球団でいて欲しい。

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